前回の記事では、車椅子ユーザーAさんから大学での授業を受ける際の困難や環境面で苦労された事など、聞いた内容をお伝えしました。今回はその最終章として、実習に関する事前準備や苦労した点、工夫した点、国家試験の勉強法などを掲載します。これから大学進学を目指す方へ、事前にしておいたほうが良いという準備などに焦点を当てていきます。この記事を通じて、新たな発見やみなさんの疑問点に寄り添えたら幸いです。

【Aさんプロフィール】
- 性別:女性
- 年齢:20代
- 障害名:脳性マヒ
- 電動車いすユーザー
- 高等養護学校卒業後、大学進学し、社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格を取得。現在一般企業に就職し、フォーラムなどでの講演活動も行っている。
第2部作の記事をご覧になりたい方
今回の記事では、大学の実習に関する事前準備や苦労した点、工夫した点、国家試験の勉強法、具体的な内容ついてお伝えいたしました。
スタッフOの感想
障害を抱え、電動車いすを使いながら大学を卒業され「社会福祉士」「精神保健福祉士」を取得したAさんの挑戦に、大きな感動を覚えました。
キャンパス内での移動や教室でのスペースの問題、授業の進行に合わせたノートの取りにくさは、障害を持つ学生が日常的に直面する課題だと感じます。また、頼れる人や支えを自然に受け入れることは意外と難しいと私は思います。
毎日の移動や学習の中でこうした困難が積み重なり、気持ちがすり減ってしまう瞬間があるはずです。それでもAさんが諦めずに、工夫を重ね、前向きに挑んでいく姿を聞き、大きな勇気を与えてくれました。
インタビューをさせていただいた私も、周囲からの支えの大切さを実感しながら、彼女のように他者を支えられる存在でありたいと改めて思いました。
スタッフMの感想
近年、障害を持っていても大学に通っている方が増えてきたが僕自身は直接聞いたことがなく、今回のインタビューを通し貴重な話を聞くことができた。
インタビューを通して、Aさんは自分の苦手なことをどのように補っていくか考え努力を重ね夢を叶えようとする実直さに私は心が熱くなりました。
このインタビュー記事を読まれた方の中でこれから大学へ進学を考えていましたら、この記事が一つの道しるべになっていただけたら幸いです。
「理解を得て、受け入れてくれる実習先を探すこと。私の大学の場合、先生方が探してくれてここに行って下さいと割り振られます。遠い場所が多くタクシー利用をしたり朝5時に起きて隣の市まで行ったりしていました。」