開催日: 2025年10月12日・13日
会場: 札幌市地下歩行空間(チ・カ・ホ)
参加: 合同会社フィジード スタッフ2名(10月12日)
■ イベント参加の目的
2025年10月12日・13日に札幌市地下歩行空間で開催された「ユニバーサルフェス」に参加しました。
当社からはスタッフ2名が12日に参加し、「札幌市パーソナルアシスタンス(PA)制度」の周知を目的として活動しました。
パーソナルアシスタンス(PA)制度とは
「パーソナルアシスタンス(以下「PAといいます。)制度」とは、平成22年4月より始まった重度の障がいがある方の地域生活を支援する札幌市独自の介助制度です。
当日は多くの来場者が足を止めてくださり、チラシを手に取って熱心に話を聞いてくださる姿が見られました。
「初めてこの制度を知った」という声も多く、制度への関心が少しずつ広がっていることを実感しました。

■ パーソナルアシスタンス制度のミニ講演会
会場では、PA制度を利用している方(していた方)や一般のヘルパー制度を利用する障がい当事者、介助者、制度に関心を持つヘルパーなど、さまざまな立場の方が集まり、意見交換や質問を通して交流を深めました。
その中で印象に残ったお話をいくつかご紹介します。
- ヘルパーの方からの声
「初めて介助に入らせていただいた利用者の方との時間で1時間半で3食分を作るのが大変だったけれど、本当は利用者さんともっとお話しする時間も大切にしたかった」という言葉が印象的でした。 - 介助者からの意見
「利用者の方から学ぶことが多く、日々勉強になっている」という前向きな声もありました。 - PA制度と一般のヘルパー制度の違いについて
「PA制度では、自分でシフトを組んだり記録をつけたりと事務的な作業も多いが、その分自由度が高く、生活リズムを整える良いきっかけになっている」との感想も聞かれました。 - 利用者の立場からの声
「介助者が率直に伝えてくれることがありがたい」「時に厳しい言葉も、真剣に向き合ってくれている証拠だと感じる」といった感想も寄せられました。 - 相性に関する意見
「相性の合うヘルパー・合わないヘルパーがいるが、なるべく良いところを見つけようと努力している。それでも合わないと感じる場面もあり、自分の中でどう整理していくかが今後の課題」と語る当事者の方もいました。
また、PA制度では看護師資格を持つヘルパーも多く登録しており、相談やケアの面でも安心して利用できるという声が多く寄せられました。
こうした交流を通じて、制度の魅力や課題、そして利用者と介助者の信頼関係の大切さを改めて感じる時間となりました。
■ 他ブースでの体験

ほかのブースでは、パラスポーツ体験コーナーも開催されていました。
当事業所の車いすユーザースタッフは、初めて「モルック」を体験。個人戦形式で、的に向かってピンを倒すシンプルなルールのスポーツで、誰でも気軽に楽しめる競技として人気があるそうです。
スタッフも「初めてだったけれど、とても楽しかった!」と笑顔で話しており、心温まる体験となりました。
■ まとめ
ユニバーサルフェスへの参加を通じて、福祉制度や地域での取り組みに触れるとともに、多くの方々と交流を深める貴重な機会となりました。
パーソナルアシスタンス制度への理解や関心が広がるとともに、障害のある方もない方も、互いに支え合う社会の大切さを改めて実感しました。
今後も、制度の周知や地域とのつながりを大切にしながら活動を続けていきます。